円形脱毛症

(2024年 改定)

病因論

円形脱毛症の病因については過去いろいろ言われて来ましたが、現在生き残っているのは、ストレス説と自己免疫説のふたつです。ストレス説は軽症例、自己免疫説は重症例に適応することが一般的ですが、実はこの両者がイコールである可能性が高まって来ています。

病型

以下に分類しています。

○単発型 / ○多発型 / ○全頭型 / ○汎発型

治療

ストレスがある方で、ストレスについて治療するのは、ご本人が精神安定剤等を希望なさる場合のみです。(その後精神安定剤の処方権は制限され、わたしは処方が出来ません。)よって、基本的には自己免疫説に則った治療を行います。以下に治療法を箇条書きにします。

  1. 副交感神経刺激剤の外用
  2. ステロイドホルモン剤の局所注射
  3. 局所免疫療法
  4. 液体窒素での刺激療法
  5. 生物学的製剤

当院では紫外線照射および赤外線照射と呼ばれている、実際は赤い色を付けただけの光線照射は、効果がないので、行っていません。

治療法の選択は病型により異なります。わたしが主にお勧めする治療法は以下となります。

  1. 単発型:経過観察か副交感神経刺激剤の外用
  2. 多発型:局所免疫療法
  3. 全頭型:局所免疫療法  生物学的製剤
  4. 汎発型:頭部については局所免疫療法  生物学的製剤
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