narrow band UVB

narrow band UVB

narrow band UVBは中波長紫外線領域に含まれる、非常に幅の狭い波長(311プラスマイナス2nm)の紫外線です。

中波長紫外線は、多くの皮膚疾患に有効かつ照射時間が短かく済むことで知られていましたが、発癌性が問題でした。ところがフィリップス社により、主に上記波長に限定した発光をする蛍光管が開発されたことより、発癌性の問題がクリアーされ、一気に標準的な治療法になりました。
ところが日本では状況が異なります。本邦には、海外製医療機器の価格が、現地価格の少なくとも2倍になるという商慣習上の悪癖がありますが、本器具も例外ではありません。加えて当院が採用したような全身照射型は、設置面積が大きくなり、土地・賃貸料金が高い日本では、買いたくても置く場所がないという現実があります。実際当院でも移転により、診察室の面積が拡大したことで、設置が可能になりました。

開発の目的が乾癬の治療であった事より、乾癬に効かないことは理論上ありません。その他は乾癬の類似疾患や尋常性白斑・アトピー性皮膚炎・慢性痒疹・肝腎機能障害に因る瘙痒に効果があります。

ページの先頭へ戻る