先ず日本で抗アレルギー剤と呼ばれているのは第二世代の抗ヒスタミン剤のことです。
本来的な抗ヒスタミン剤の作用機序は競合拮抗です。ヒスタミンの受容体にヒスタミンに似ている物質を先に送り込んでおいて、受容体を埋め、後から来たヒスタミンが作用できないようにするアイデアです。加えて第二世代からは膜安定化作用が加わりました。肥満細胞の細胞膜を安定化させるメカニズムです。
以上より、以下が重要であることになります。「継続使用しなければ、薬剤の本来的な効果は得られない。」 敢えて逆説的な言い方をすれば、「痒くなってから飲んでも意味が無い。」
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